当院では首や肩、腰、膝など全身の様々な部位の痛みに対して治療を行います。
怪我からスポーツによる痛み、関節の変形からくる痛みなど原因は様々ですが、患者さんとコミュニケーションをとりながら最良と考えられる治療を行います。
必要であれば他院にMRIによる精査を依頼し、連携しながら治療をする場合もあります。運動器リハビリテーションによる治療も行なっております。
医師と理学療法士が患者さんお一人お一人に合ったゴールを設定し、運動習慣、生活改善、セルフストレッチ、等を指導、実践していただき、できるだけ痛みが出にくい体つくりも応援したいと考えています。
子供から大人、ご高齢の方まで腰痛でお悩みの方は多く、もっとも多い愁訴の一つです。 急に痛くなることもあれば、慢性的な痛みが続くこともあります。 長時間の座り仕事や、立ち仕事、重量物を取り扱う力仕事が原因となったり、 またスポーツ愛好家や、運動不足の方、最近体重が増えた方でも起きやすい症状です。 若年者でスポーツのし過ぎによる疲労骨折である腰椎分離症を発症することもあります。
当院では整形外科専門医による診察(脊椎の動きや筋力、感覚、腱反射など)・画像診断(レントゲンや、必要に応じてMRIの撮影を依頼することがあります)を行い、仕事内容や日常生活の様式に応じて治療を行っていきます。 治療は消炎鎮痛剤等の投薬・リハビリテーション(電気治療や牽引による物理療法および、理学療法士による個別リハビリテーション)ブロック注射を組み合わせますが、当院では漢方治療を行うことがあります。
正式な病名ではなく、坐骨神経由来の神経痛全般を総称しています。
その原因としては腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などがあります。
原因に沿った治療を行いますが、主に投薬や注射、理学療法士による治療を行います。
急な動きや、また慢性的な疲労などで腰部周囲の筋肉の膜である筋膜に原因があることで起こる腰痛です。 下肢に痛みや痺れを伴うことがなく、またレントゲンでも特に異常がないことが特徴です。 治療は安静目的にコルセットの装着、消炎鎮痛剤や湿布などによる投薬、 電気治療やトリガーポイント注射、理学療法士によるストレッチ等による治療を組み合わせます。
重たい物を持った瞬間、くしゃみをした瞬間、腰を捻った瞬間、ちょっとした動き、などで起こる急激な腰の痛みです。正式な病名ではなく、実際の病態は不明ですが、筋膜や椎間関節、椎間板、仙腸関節の炎症や捻挫が原因となることがあります。 検査についてはレントゲン・椎間板ヘルニアなどが疑われる際はMRIを撮影することもあります。 治療についてはコルセットを装着してしばらく安静、仕事や日常生活は痛みに応じて行っていただきます。消炎鎮痛剤の内服やトリガーポイント注射を行うこともあります。痛みが慢性化してくれば運動療法を行います。
特にご高齢の方に多く起こる骨折の一つです。骨粗鬆症をベースに、軽微な外傷(立った高さからの転倒や、尻もち)によって脊椎に圧迫力がかかり、椎体が潰れるような骨折を起こします。 骨が元々弱い方は、はっきりとした原因がわからないまま、いつの間にか骨折を起こしていることがあります。 起き上がりの際に痛みを強く生じます。骨折による潰れが進行して麻痺を起こすこともあります。 レントゲンやMRIで診断をします。 治療についてはコルセットを作成し、約3ヶ月程度装着します。筋力が低下しないようリハビリを行います。新たに骨折をおこさないように骨粗鬆症の治療も重要です。
椎間板と呼ばれる脊椎のクッションは、中身の髄核と周囲を取り巻く線維輪でできています。 ヘルニアは、椎間板の中身の一部が出てきて神経を圧迫して症状がでます。 原因は加齢による変性や労働による負荷、スポーツに伴う急激な椎間板内圧の上昇などがあります。症状は腰痛や下肢の痛みや痺れ、筋力低下などです。 診察所見は下肢伸展挙上テストや感覚の低下、筋力の低下、腱反射等をチェックします。さらにレントゲンや、MRIで診断をつけます。 治療については痛みに応じて安静、コルセットの装着、投薬、ブロック注射、痛みが長引く時はリハビリを行い、 痛みが取れない、排尿障害、筋力低下等が出現すれば手術が必要となることがあります。
加齢や日々の生活による負荷が原因で、腰椎に骨のトゲが出てきたり(骨棘)、椎間板や椎間関節の軟骨のすり減りなどが起きることで腰椎に変形が生じてきます。 主な症状は腰痛ですが、進行すると腰部脊柱管狭窄症となり下肢に痺れや痛みが生じてきます。 主な検査は腰のレントゲン撮影です。 治療については痛みが強い時はコルセットを装着して安静にします。痛み止めの内服をしたり、トリガーポイント注射も行います。慢性的は痛みにはストレッチや筋力訓練のためリハビリを行います。
長く歩いていると徐々に下肢に痺れや痛みがでてきて、座ると症状が一旦改善するが、しばらく歩くとまた症状が出てくる症状(間欠性破行)が特徴的です。 原因は加齢による椎間板や椎間関節の変性、靭帯の肥厚などにより、腰の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなっています。 進行すると足に力が入らない、排尿・排便障害などが起きることがあります。 レントゲンや詳しい検査としてMRI・脊髄造影検査などを行います。 下肢の動脈がつまって血行障害を生じた時にも似たような症状がおこりますので、原因を正確に調べることが必要です。 特に、長く歩けない症状があり、日常生活での支障が大きい場合は手術が必要になります。 コルセットや運動療法、神経ブロック、内服薬で症状が軽快することもあります。
腰椎の後方要素である腰椎椎弓を構成する関節突起間部の連続性が絶たれた状態を言います。 大多数の症例で、青少年期の過度のスポーツが原因で起こる疲労骨折と考えられています。 レントゲンやMRI、CTを行い診断や治療方針を決定します。 スポーツ活動を行う青少年期で、腰痛を訴える(特に2週間以上続く腰痛)場合は、早めに受診することをお勧めします。 治療については初期であればスポーツ活動を中止しコルセットをきちんと装着することで癒合が期待でます。 放置するといずれ腰椎滑り症となる可能性があります。 急性期を過ぎて骨癒合が期待できない場合、腰痛が支障とならなければ、スポーツ活動を必ずしも中止する必要はありません。
腰部脊柱管狭窄症と似た症状が出ます。長く歩いたり、立っていると足やお尻の痺れや痛みが生じますが、座ると症状が楽になります。(間欠性破行) 腰椎がすべってずれることで脊柱管が狭くなり、神経を圧迫して症状が出ます。 レントゲンでずれを確認できます。神経の状態はMRIを撮影します。 内服や、牽引・電気治療、ストレッチなどの運動療法、痛み止めの注射やブロック注射で治療を行います。 歩行距離が短くなったり、日常生活での支障が大きい場合は手術をお勧めします。
体を正面から見て脊柱が側方に湾曲した状態を脊柱側弯症といいます。 一般的には11歳以上の思春期に発症する側弯症がもっとも多いとされています。 学校の健診で指摘されて病院を受診されることが多いです。 レントゲンで側弯角度を測定して診断します。 角度や今後の進行が予想される場合、装具による治療や、場合によっては手術が望ましいこともあります。
頭を支える頸椎は本来弓なりな形をしていますが、姿勢が悪い状態が続いてストレートネックになっている場合が多く、頸椎に負担がかかります。 デスクワークや、スマホの操作など、長時間下をむく動作が多い方におきやすいです。 治療は投薬や注射、牽引などの物理療法等がありますが、姿勢の改善が重要となるため理学療法が大切です。 パソコンでキーを打ち続ける人や、流れ作業で手を使う人に多い頸肩腕症候群などがあります。
朝起きた時に首が痛くて、回せなくなります。頸椎椎間板ヘルニアと似ていますが、基本的には1~2週間で自然軽快します。 しかし、痛みが非常に強く、全く首を動かせない場合もあります。 寝ている時の姿勢や首の捻れ、アルコール影響下で無理な体勢を取った事が原因で、頚部周囲の組織や椎間関節に炎症を起こしていると考えられます。 レントゲンでの検査を行いますが、痛みが長く続く場合はMRIを撮影することもあります。 治療は安静のほか、消炎鎮痛剤の処方・痛み止めの点滴を行います。 ひどい痛みが取れてもしばらく痛みが残る場合は、理学療法士によるリハビリを行うこともあります。
頸椎間のクッションの役割を持つ椎間板の中身が外に飛び出した状態をヘルニアと呼びます。30-50代の方に多く、特に誘因なく発症することがあります。 神経根や脊髄を圧迫することで、上肢に痺れや痛みが出現したり、ボタンをかけにくい、書字がしにくい、お箸が使いにくい、また歩行障害が出現することがあります。 検査はレントゲンを行います。椎間板・神経の状態を確認するためにはMRIが必要となります。治療内容は痛みが強い時期は安静にしたり、頸椎カラーを装着したりすることもあります。 消炎鎮痛剤の内服、注射、ブロック注射、牽引、運動療法などを組み合わせます。 筋力低下が続いたり、歩行障害・排尿障害等を伴う場合は手術が必要となることがあります。
主に中高年の方に多く、肩から腕や手に痛みや痺れが出現します。場合によっては激痛を伴うこともあり、首を後屈(後ろに倒す)することで症状がひどくなります。 頸椎に変性(椎間板の膨隆や、骨きょくの形成)が起こり、上肢に向かって枝分かれした神経(神経根)が圧迫されることで起こります。 レントゲンやMRIで診断をします。 治療は牽引療法や、消炎鎮痛剤を使用します。基本的には時間と共に軽快する事が多いですが、数ヶ月かかることもあります。 強い痛みが続いたり、筋力低下が著しい場合、日常生活での支障が強い場合などは手術となることもあります。
頸椎に加齢性の変化(変性)である靱帯の肥厚や椎間板の膨隆、骨棘形成により、神経の通り道である脊柱管が狭くなることで脊髄の圧迫が起きます。 症状はボタンをかけにくい、書字がしにくい、お箸が使いにくい、また歩行障害等が出現します。 診察では筋力の低下や腱反射の異常などをみます。検査はレントゲンやMRIを行います。 治療は巧緻運動障害や歩行障害などで、日常生活に支障があれば手術治療が必要となります。
交通事故後に首や肩周囲に痛みやこわり、痺れなどの症状のほか、 気分不良やめまい、吐き気などの自律神経の乱れによる症状などが起こる事があります。 痛みが強い間は外用薬や消炎鎮痛剤を使用します。 首まわりの筋肉のこわりや痛みを改善するために、電気治療や理学療法士によるリハビリを行います。
重たいものをもったり、スポーツ中の動作で痛みが出ることもありますし、 特にきっかけがなく急に激痛が出たり徐々に痛みが出てくることがあります。 炎症がひどいと夜間に痛みが強く眠れなかったり、目が覚めたりする事があります。
はっきりとした原因はわからないことも多いですが、何らかの肩周囲に起こる炎症などがきっかけで、夜間痛みがひどく出現したり、動かすことが徐々に困難となっていきますので、 洗髪動作や、洋服の着脱が不自由となります。 そして徐々に関節の動きが全方向にかたくなり(運動制限)、補助をしても動かせなくなっていきます。 レントゲンや診察をして診断をつけます。 痛みがひどい間は炎症を抑える注射が効果的です。動きが悪くなった肩は改善まで時間がかかることも多く、リハビリが大切となります。 これらの治療を行なっても関節の動きが良くならない場合は、関節鏡や受動術といった手術を行うこともあります。
40代から頻度が増え、60代にピークを迎えます。 肩を上げる、安定化させる腱が部分的、または完全に切れることで肩をあげられなくなる、 夜間うずく、動かすときに痛みが出る、などの症状がでます。 怪我・外傷によるものと、肩を使いすぎたことで自然と腱が摩耗することがあり、それが薄くなるとやがて切れてしまう場合があります。 MRIで切れた腱を確認します。外傷によるものは手術が望ましい場合が多いです。 自然と切れたものは、肩に炎症を抑える注射やヒアルロン酸による注射を行います。 しばらくリハビリを行い、切れずに残っている腱の機能を回復することで改善が見込める場合があります。
40~50代の女性の方に多く発症します。原因は不明ですが急に肩の腱の部分に石灰(炭酸アパタイト)が沈着することで起こる痛みで、多くは激痛のため夜間眠れなかったり、全く肩を動かせないこともあります。 レントゲンやエコーで石灰を確認します。炎症を抑える注射をすることで劇的に改善する事があります。 場合によっては数回注射が必要となったり、リハビリを行うこともあります。
特に中高年~ご高齢の方で立ち上がる際に痛みがでる場合は、軟骨のすり減りや関節の変性によって症状が出ることが多く、変形性関節症と呼ばれます。 スポーツ中の怪我では半月板や靭帯(内側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯など)を痛めることがあります。 繰り返すジャンプ動作が痛みの原因となることもあり、ジャンパー膝と呼ばれます。
加齢による関節軟骨のすり減り(変性)が主な原因です。60歳代から高齢になるにつれ罹患率は多くなります。 誘因なく、動き出す際に痛い、正座ができない、曲げ伸ばしがしずらい、水が溜まるなどの症状が出てきます。 レントゲンや、場合によってはMRIをとることもあります。 治療は大腿四頭筋の筋力訓練や可動域訓練といったリハビリ、外用薬や内服ヒアルロン酸の関節内注射、インソールの作成などを行います。 痛みがひどい、日常生活での支障が大きい場合は手術を行うこともあります。
スポーツや仕事で手をよく使う方に、腱鞘炎や、指の関節軟骨のすり減り、筋肉や腱の炎症などが原因で痛みを出しやすい部位です。数箇所の関節が腫れたり朝のこわばりが続く際は、関節リウマチなどの膠原病の可能性もあります。
レントゲンで診断をします。サポーターによる装具療法が有効な場合があります。痛みや腫れが強い場合は炎症を抑えるためステロイドの注射を行います。 変形が強く、日常生活動作でも支障が大きい場合は手術を行う場合もあります。
主に仕事や日常生活での使い過ぎが原因で、筋肉の付け根である肘の外側~前腕に痛みが出る事があります。上腕骨外側上顆炎(テニス肘)と言って、テニスプレーヤーに痛みを出しやすいと言われていますが、テニス以外で痛みが出ることも多くあります。 肘の内側に同様の痛みが生じる上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)を起こすこともあります。レントゲンやエコー検査は、診断の補助になります。 消炎鎮痛剤を使用したり、局所に炎症を抑える注射を行います。また筋力トレーニングや、ストレッチ、筋肉・腱の動きをよくするように理学療法を行います。
右手に多く、指の付け根に痛みが生じます。仕事やスポーツでよく手を使う人に多い特徴があります。弾発症状といって、指が引っかかったり、曲がったままなかなか伸びない事があります。 エコーで厚く肥厚した腱の鞘を確認します。局所の安静や、注射を数回行なっても再発する場合は手術の適応となります。
女性に多く、指の第1関節や第2関節が腫れたり痛みがでます。仕事などでよく手を使う方に多くみられますが、女性ホルモンとの関連もあります。
手首を通る、正中神経が通るトンネル(手根管部)が圧迫や靭帯の肥厚、ホルモンの影響などで狭くなり、神経が圧迫をされることで手の親指~薬指の親指側半分にかけての痺れや痛みがでます。 ビタミン剤や神経障害性疼痛の内服薬で治療を行います。夜間痺れや痛みが強い場合はサポーターを使用します。ステロイドの注射を行います。症状が改善しない、手の筋肉に萎縮が起こる場合は手術が望ましいです。 関節の腫脹や朝のこわばりなどの症状が続く場合は、関節リウマチの可能性もあります。
急激に筋肉が引き伸ばされたり、過度な自動収縮などで発生する筋肉の繊維や、腱への移行部に起こる部分断裂や出血です。 ハムストリングスや腓腹筋、大腿四頭筋などに起きやすいです。エコーで出血等を確認します。治療方法は、安静・固定・冷却・挙上などです。
痛風は高尿酸血症の結果、尿酸結晶と呼ばれる組織が沈着して痛みが生じます。 風が当たっても痛むと言われるほど激痛の事が多く、足の親指の付け根や、足関節、アキレス腱、足の甲、手関節などの場所に起きることがあります。 メタボリックシンドロームや高血圧などの生活習慣病と呼ばれていた疾患との合併も多いです。アルコールや食生活の変化により、近年頻度は増加しております。 また、アルコールを摂取しない方でも家族性に尿酸値が高い方もいらっしゃいます。治療方法として、痛風発作には比較的大量の消炎鎮痛剤を使用します。 また、痛みが強いためステロイドの局所中注射や点滴を行うこともあります。高尿酸血症の治療は、生活習慣の改善と薬物治療があります。 痛風発作が起きている最中の尿酸コントロール薬の投与は行わない方が良いとされています。
足の巻き爪が皮膚に刺さって炎症を起こしたり、化膿することで痛みがでます。膿がでたり出血することもあります。 軽度のものはテーピングで様子を見れることもありますが、麻酔をして爪を一部切除(部分切除)することで早期に症状の改善が見込める場合もありますので、一度ご相談ください。
人の最大荷重関節であり、立って歩行する際に最も重要な関節の一つです。 小児期の股関節の病気の影響や、体重増加、重労働、スポーツによる負荷のかかり過ぎなどが原因で痛みを出す事があります。 疾患は臼蓋形成不全、変形性股関節症、腱の付着部の痛み、グローインペイン(鼠径部痛症候群) 骨盤剥離骨折 等があります。
関節軟骨の変性・摩耗により関節に骨の棘や、骨硬化が起こります。 我が国では、何らかの疾患から続発する2次性のものが多く、先天性股関節脱臼や、臼蓋形成不全等が原因となります。 股関節に動き出し、立ち上がりの際に痛みが生じますが、大腿部まで痛みを感じることもあります。次第に安静時や夜間にも痛みが生じます。 診断はレントゲン写真(単純X線写真)で行います。治療については、痛みがあまり強くない場合や、様々な理由から手術が行えない場合には保存的治療が行われます。 体重のコントロールや、歩行時の杖の使用、筋力訓練などを行います。痛み止めの使用も行いますが、多用して長距離歩行や、無理な仕事を行うことにより、関節軟骨がより早くすり減ってしまう可能性も含んでいます。
日常生活動作や靴、歩きすぎ、筋力低下などが原因で痛みを出すことがあります。 スポーツ中の足関節や足の捻挫による損傷も多く見られます。また足関節や足は、少年期や思春期においてスポーツによる負荷が原因で痛みを出しやすい場所でもあります。 靴を見直したり、インソールを作成・使用するなど保存的な治療が有効です。また筋肉などの固さを改善するために運動療法を行います。 疾患は捻挫・外反母趾・モートン病・足底腱膜炎・踵骨骨端症(Sever病)・種子骨障害等があります。
足の裏、特に踵の内側に付着する足底腱膜と呼ばれる部分に繰り返し牽引力がかかることで、 骨との付着部に炎症や変性(柔軟性の低下や加齢性による変化)が起きて痛みが生じます。 特に歩き出す際や、朝起きて一歩目の時に踵に痛みが生じます。レントゲンで、踵の骨に骨棘と呼ばれる骨の棘を認める事があります。 治療については外用薬や消炎鎮痛剤を使用して炎症を治めるようにします。物理療法では超音波やレーザーによる治療を行います。ステロイドのよる局所注射も効果的です。
長時間の靴や靴下を着用するなど生活様式の変化により、我が国でも増加しています。 第1趾(親指)が、外側を向いて第2趾(人差し指)の方にくの字に曲がり、その内側の関節の付け根が突出して、靴にあたり炎症を起こして痛みが出ます。 変形が強くなると、足の裏に胼胝(たこ)を形成します。女性に多く、若年時に家族性で発症するものと、40歳代に中年期で発症するものとがあります。 外的な要因としては履き物が大切で、先が尖ったハイヒールを長時間履いたり、中年期には体重の増加や筋力の低下も発症要因となります。 診断はレントゲン写真(単純X線写真)で行います。矯正体操や装具療法で治療を行いますが、変形がある程度進行したものでは無効であり、手術的な治療が必要となります。