亜鉛は「元気」と「回復」を支える大切なミネラルです サプリメントの話③ 亜鉛

亜鉛は「元気」と「回復」を支える大切なミネラルです

こんにちは。
有田町の口石やすひろ整形外科クリニックです。

今回は、サプリメントのお話として「亜鉛」についてご紹介します。

亜鉛というと、「味覚に関係する栄養素」というイメージを持たれている方が多いかもしれません。もちろんそれも大切な働きの一つですが、実は亜鉛は、私たちの体の中で非常に幅広く働いている重要なミネラルです。

亜鉛は、免疫機能、皮膚や粘膜の健康維持、傷の治り、たんぱく質の合成、細胞の修復、味覚の維持などに関わっています。厚生労働省でも、亜鉛は免疫機能、DNAやたんぱく質の合成、創傷治癒、味覚などに関与する栄養素とされています。

整形外科の視点から見ても、亜鉛はとても大切です。

たとえば、筋肉や骨、腱、靱帯、皮膚などは、日々少しずつ傷つき、修復されながら維持されています。リハビリをして筋肉をつける、ケガを治す、手術や外傷後の組織を回復させる、床ずれや傷を治す。こうした「体を修復する力」の背景には、たんぱく質の合成や細胞の働きが必要です。亜鉛はその土台を支える栄養素の一つです。

また、亜鉛が不足すると、味が分かりにくくなる、食欲が落ちる、皮膚トラブルが増える、傷が治りにくい、風邪をひきやすい、疲れやすい、髪や爪のトラブルが気になる、などの症状につながることがあります。もちろん、これらの症状がすべて亜鉛不足だけで起こるわけではありませんが、「なんとなく元気が出ない」「食事量が減ってきた」「傷の治りが遅い」「最近味が薄く感じる」といった場合には、栄養状態を見直すきっかけになります。

特に注意したいのは、ご高齢の方、食事量が少ない方、たんぱく質不足の方、偏食のある方、過度なダイエットをしている方、慢性的な炎症や疾患を抱えている方です。亜鉛は体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。牡蠣、肉類、魚介類、卵、大豆製品、ナッツ類などに多く含まれています。

また、亜鉛は特に男性にも意識して摂っていただきたい栄養素です。亜鉛は男性ホルモンの働きや、精子の形成、前立腺の健康維持にも関わるとされており、男性の元気や活力を支えるミネラルの一つです。年齢とともに「疲れやすくなった」「筋力が落ちた」「以前より元気が出にくい」と感じる方も少なくありません。もちろん、その原因は睡眠不足、運動不足、ストレス、生活習慣病などさまざまですが、栄養面では亜鉛不足が関係している場合もあります。

特に、仕事が忙しく食事が不規則な男性、お酒を飲む機会が多い方、外食や炭水化物中心の食事が多い方、筋トレやスポーツをしている方は、亜鉛の必要性を意識してもよいでしょう。亜鉛は体づくりやコンディション維持にも関係するため、「疲れにくい体」「動ける体」を目指すうえでも大切な栄養素です。

ただし、現実には「しっかり食べているつもりでも、必要な栄養が十分に足りていない」という方も少なくありません。とくに、痛みが長引いて活動量が減ると、食欲や筋肉量が落ちやすくなります。すると、さらに体力が落ち、リハビリの効果も出にくくなることがあります。

当院では、痛みを取るだけではなく、患者さんが元気に動ける体を取り戻すことを大切にしています。リハビリ、運動療法、骨粗鬆症治療、関節や筋肉の治療に加えて、体を支える栄養にも目を向けることはとても大切です。

一方で、亜鉛は「多く摂れば摂るほどよい」というものではありません。サプリメントなどで過剰に摂取すると、胃の不快感、吐き気、銅欠乏、貧血などにつながることがあります。日本人の食事摂取基準2025年版では、成人の推奨量はおおむね男性で1日9〜9.5mg、女性で7〜8mg程度とされ、耐容上限量も設定されています。

そのため、亜鉛サプリメントを使用する場合は、自己判断で大量に摂るのではなく、食事内容や体調、内服薬、持病などを踏まえて考えることが大切です。特に、他のサプリメントを複数飲んでいる方は、知らないうちに亜鉛の摂取量が多くなっている場合もあります。

伊万里市、有田町、波佐見町、武雄市、佐世保市周辺で、慢性的な疲れ、食欲低下、傷の治りにくさ、筋力低下、リハビリの効果が出にくいと感じている方は、痛みの治療だけでなく、栄養面から体を見直すことも一つの方法です。

亜鉛は小さなミネラルですが、体の回復力、免疫力、筋肉や皮膚の健康を支える大切な存在です。

「動ける体」をつくるためには、薬や注射、リハビリだけでなく、毎日の食事と栄養の土台づくりが欠かせません。

口石やすひろ整形外科クリニックでは、地域の皆さまが痛みに悩まされず、笑顔で安心して生活できるよう、整形外科治療とリハビリ、そして必要に応じた栄養面からのサポートも大切にしてまいります。

(C) 2026 有田町の口石やすひろ整形外科クリニック. All rights reserved.