慢性的な肩こり・腰痛には「運動療法」という処方を

デスクワークや長時間の運転、家事や育児で同じ姿勢が続くと、肩こりや腰痛が慢性化しやすくなります。

年齢だけが原因ではありません。

多くは、姿勢のくずれ・関節や筋肉のかたさ・筋力バランスの偏りが重なって起こります。

整形外科では画像検査や診察で危険な病気を除外したうえで、根本改善のカギ=運動療法を中心に考えます。

 

「急性期」と「慢性期」で治し方は変わります

痛めた直後(急性期)は、腫れや強い痛みを抑えるために一般的な痛み止めや安静が役立ちます。ただ、慢性的な痛みに同じ対応を続けるだけでは、治りづらく再発もしやすいのが実情です。そこで必要なのが、動きながら治す「運動療法」。痛みを和らげつつ、痛みが出にくい体づくりへ進むことが重要です。

慢性肩こり・腰痛が続くメカニズム

  • 猫背や反り腰などの不良姿勢

  • 胸椎・股関節・肩甲帯などの関節可動域の低下

  • 体幹や殿筋、肩甲骨まわりの支持筋の弱さ

  • ストレス・睡眠不足による痛みの感じやすさの増幅

これらが絡み合うと、痛み→筋緊張→動かない→さらに痛い…という悪循環になります。断ち切るには、正しく動く学習と筋の再教育が不可欠です。

当院の方針:痛みを取る→整える→痛みがでにくい体作りをしていく

 

口石やすひろ整形外科クリニックでは、医師の診察と評価に基づき、理学療法士による個別リハビリを実施します。

  1. 痛みコントロール
    関節・筋膜のやさしいモビライゼーション、呼吸・リラクゼーション、神経系のスライド運動などで痛みの感度を下げることから開始。

  2. 必要に応じて慢性痛に配慮した薬物療法や漢方(体質や冷え・こりに合わせて選択)も併用します。

  3. 可動域・姿勢の再獲得
    胸椎伸展、股関節ヒンジ、肩甲骨の滑走などを安全な範囲で段階的に。デスク環境や生活動線も見直し、楽に保てる姿勢を身につけます。

  4. 支持筋の強化
    体幹深層(横隔膜・多裂筋・腹横筋・骨盤底)と殿筋群、肩甲帯の安定化筋を低負荷・高頻度で鍛え、動作の耐久性を高めます。

  5. 日常への落とし込み
    立ち上がり方・物の持ち上げ方・歩行リズムなど使い方の再設計を行い、再発予防へ。

よくあるお悩み別のアプローチ

  • 肩こり:胸郭の硬さ・巻き肩をほどき、肩甲骨の上方回旋と下制筋の協調を回復。首だけを揉まないのがコツです。

  • 腰痛:反り腰/丸腰それぞれに合わせ、股関節可動域と体幹の圧内安定性を再学習。前屈・反る動きの偏りを整えます。

薬・漢方の上手な併用

慢性痛では「動ける状態をつくる」ためのサポートとして、慢性痛専用の薬や漢方を併用することがあります。

眠気や胃腸症状などの副作用に配慮し、その方の体質と目標に合わせて調整します。

あくまで主役はリハビリ、薬はお助け役という位置づけです。

家でも続けられる少しずつ

週1~2回の通院リハ+1日5~10分のホームエクササイズを基本に、3か月で体の使い方を刷新していきます。

大切なのは「がんばり過ぎないこと」。

小さな成功体験の積み重ねが、長く続く体の変化につながります。

地域のみなさまへ

有田町・伊万里市・武雄市・佐世保市・波佐見町・川棚町から多くの方にご来院いただいています。

痛みでやりたいことを諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

評価→計画→実践→再評価の流れで、あなたに合った運動療法を一緒に作ります。


動けば、変わる。変われば、笑顔になる。
慢性的な肩こり・腰痛でお困りの方は、口石やすひろ整形外科クリニックへ。理学療法士による運動リハビリと、必要に応じた薬・漢方の併用で、再発しにくい体づくりをサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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